「何から食べる?」
と聞かれると、その日の気分でと答えたくなるのだが、私はどうしても野菜から食べてしまう。
好き嫌いの「嫌い」は無い方だが、どちらかというと野菜は「好きじゃない」方に分類される。
どちらかというと肉や魚の方が好きだ。
そう。私は肉食系美人妻なのよ💋
好きじゃない方から食べる人もいれば、好きなものから食べる人もいるだろう。
「私は好きな方から食べるわ♪」
という友人に聞いてみた。なぜ?
「だって、今目の前にあるものの一番好きから食べるでしょ?そしたら、ずっと目の前にある一番好きを食べていけるじゃない?」
納得である。この友人に惹かれるところは、この私と全然違う部分なんだろうなと思う。
『がばいばあちゃん』だったかしら。島田洋七さんの著作だが、がばいばあちゃんの名言で心に残ったものがある。
「空腹は最高のドレッシング」
お腹が減っていたら、なんでも美味しいという、なんとも素晴らしい真理をついたおばあちゃんらしい一言である。
その最高のドレッシングを何にかけるか。
私は、好きじゃないサラダにかける。
友だちは、一番好きなものにかけて食べる。
どちらがいい?
それは自分が決めればいいのだが、こういう細部に生き方なんてものが宿る気がする。
友だちは、元々自分の好きを優先できる人で見習いたいなと常々思う。
ただ、自分の生き方も好きだ。
最高のドレッシングで、一番美味しいものを食べるのもいいが、そのドレッシングに騙されることなく、美味しいものを味わいたいという気持ちが強い。
自分の心が弱っているときに恋に落ちてしまったことがある。
でもできるなら「ぬくもりに飢えている」ときではなく、落ち着いて相手を選びたい。
友だちに言い返された。
「恋は激情でしょ?そのとき大好きになった人と付き合えばいんじゃない?」
好きよ。あなた。