自分が使っていたApple Watchを1年ほど前に旦那にあげた。
というのも、私は28歳にもかかわらず美熟女眼(巷では老眼)が始まっており、文字盤が一番大きいものを買ってしまったのだ。
はじめは小躍りしながらつけていたが、自分の腕に合わぬ比率の時計に、少し美的感覚が負の方向に刺激され、ついぞつけなくなってしまった。
「つけないならちょうだい?」
「いいわよ」
という具合である。
きたる7月15日、私の40回目のバース・アニバーサリーということで、子どもたちが
「お母さん、誕生日おめでとう♪」
と細長い段ボールの箱を持ってきた。
「あら!ありがとう♪♪何なの?♪」
「実は僕も知らないんだ」
「し、知らないんだ」
「ほら腕時計だよ。いってたじゃん」
「あ、そっか!腕時計だって」
あけてみると、Apple Watchだった。
サイズも小さめ・・・ちょっと、うれしかった。
「ありがとね」
「うん」