グラクロデイズ

ゲーム「グラクロ」にハマる変な美人妻オルことミスオールサンデーの頭ん中

アリーヴェデルチ(さよならだ)

今週のお題「一気読みした漫画」

変な子どもだったと思う。
雑誌を買うという習慣は、子どもの頃の私になく、リボンとかそういう少女漫画を読むことはなかった。

しかし、従兄弟が買ってきたジャンプが、なぜか祖母の家にたまっていたので、それをよく読んでいた。
最新号とかそういうのは関係なく『ドラゴンボール』『アウターゾーン』『ジョジョの奇妙な冒険』『幽遊白書』『るろうに剣心』などなどを読み漁りまくる。

オシャレさんだったので、あたたかいミルクを作って、それにティーパックをたらし、「ロイヤルミルクティ」なんてものを作る。
さらに、チップスカンパニーの「うす塩」味?を準備。今はなきポテトチップスだ。そのチップスをミルクティに片手で浸しながら、ふにゃふにゃになったのを口に入れ、アウターゾーンの怖いシーンを読むのが好きだった。

変な子。

置き去りにされたジャンプだったので、なんとなくそのときどきのストーリーが断片的に私の中に残っている。
幅広く読んでいるのに、全体のストーリーはつかめていないなんていう面白い状況だ。

よく物語の手法で、一番初めにラストに近いシーンが流れたりする。分かりやすい伏線というか・・・あれに近い。

勝手に自分伏線?

それを一気に回収するのが、大学時代だった。

ちょっと言い寄りがしつこい系の部活の先輩がいた。

その先輩が飲み会の時、何かの拍子に『ジョジョの奇妙な冒険』の有名なフレーズ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」を繰り出していた。
遠くで聞いていた私はつい、



てめーは、オレを怒らせた



と言ってしまったのだ。
どうしてだろう、人間、そういう音声は、どんな雑音の中でも拾ってしまうらしく、その先輩がジョッキを持って近づいてきた。
きたよ・・・。やらかしたぁ。ジョッキってか、ジョジョッキ持ってきたわ、この人。

「オルちゃん、いける口なの?」
やれやれだぜ
「・・・・気にいった。」

知ってる。前からですよね?

「いや、先輩。私ちょろっとスタープラチナの辺り読んでるだけで。」
「実家から持ってきたの全巻貸す」

妙なことになったが、その翌日、みかんの段ボールに入った『ジョジョの奇妙な冒険』がどっさり届くことになる。

「いつでもいいから、オルちゃん♪俺、全部頭ん中で再生できるから!」

すごいな、この人は。ただ再生って何?
漫画をめくるところを再生できるのか、アニメーションの様に再生できるのかだけ、気になった。

最後がイタリア編だったから、1部〜5部までを一気に読んだ。
3部の一部分しか知らなかった私は、

え、これがなんか植物使ってたじいちゃん?
あぁ、だから砂漠っぽいとこで鳥と犬が戦ってたのか!

なんて伏線を回収した。で、3日ほどで返却。

「え?もう読んだの?」
「ええ。先輩。ありがとうございました。お礼のミルクティとポテチです。」
「なんでミルクティとポテチ?まぁ、今度呑みながら語ろうよ♪」
「2人じゃなきゃ、いいですよ😊」
「ちぇ!」

アリーヴェデルチ

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